造園業に就職するために必要な資格とは

民間資格の取得

造園業に就くためには、国家資格に加え民間資格も取得すると有利です。造園業に役立つ民間資格には、植栽基盤診断士、街路樹剪定士、樹木医などがあります。

 

植栽基盤診断士と街路樹剪定士は、(社)日本造園建設業協会の認定資格です。植栽基盤診断士は、植栽地の土を調査・診断し、改良していくための総合的な知識を有する技術者です。また街路樹剪定士は、樹木の生態などの深い知識と剪定に関する技能を併せ持ったスペシャリストに与えられます。

 

植栽基盤診断士の受験資格は、植栽基盤診断士補修了者であることに加え、1級造園施工管理技士取得後5年の実務経験・1級造園技能士取得後6年の実務経験・15年以上の実務経験者のいずれかが条件です。街路樹剪定士は、造園技能士2級以上か樹木剪定の経験7年以上が条件です。樹木剪定士は、事前に研修会が開催されますので参加しておくと良いでしょう。

 

樹木医は、(財)日本緑化センターの認定資格であり、文字通り樹木のドクターのことをいいます。樹木の診断や治療の実務経験が7年以上であることが応募条件であり、専門性の高い資格です。資格取得後は造園会社や農林業界への就職が多く、自然保護分野での活躍も目立っています。

 

尚、日本緑化センターでは、それ以外にも「樹木と緑化の総合技術講座」等の講習会を積極的に行なっています。こういったセミナーに参加し、造園業に関する知識を深めることも大切だといえるでしょう。